「コーヒーは健康に良い」と結論付ける研究が多く発表されています。これまでも同様のニュースをいろいろご紹介しましたが、今回はなんと「1日8杯ものコーヒーを飲む人でも、飲まない人より長生きしている」という、インターネットで見つけた、CNBCというアメリカのニュース専門局のサイトの記事です。
記事によると、約50万人のイギリスの成人を対象とした研究において、コーヒーを飲む人は飲まない人に比べて、死亡リスクがわずかに少ないということが報告されました。
約50万人の被験者は自分の血液を提供し、コーヒー消費量、喫煙や飲酒の習慣、病歴などを含む、ライフスタイルに関する多くの質問に回答しました。
そしてこの約50万人の被験者を10年間追跡調査したところ、その10年間で1万4200人が亡くなったのですが、どれくらいの量を飲んでいるかにほとんど関わらず、コーヒーを飲んでいる人の方が飲んでいない人よりも長生きしているというデータが得られたというのです。研究によれば、10年間において、コーヒーを飲む人は飲まない人より約10〜15%死亡者が少なかったという結果が出ました。そして、コーヒーを飲む量の違いや遺伝的な差異はほとんど影響がなかったといいます。
そういうことから、このニュースのタイトルが、「1日8杯も飲む人でも長生きできる」という風になったようです。
記事では別の研究についても紹介しています。
例えば、コーヒーの中の成分が、炎症を抑えたり、インシュリンの働きを適切にして糖尿病の進行を防ぐなどの可能性も指摘されているそうです。また、別の研究では、1日3〜4杯のコーヒーが、早期死亡の可能性を大きく下げるといった報告もあるそうです。
『四季の珈琲』2019 vol.48
参考・引用文献