コーヒーカップとソーサーには意外な関係があった。
ただの受け皿かと思いきや、
ソーサーの意外な役目とは?
コーヒーのちょっとしたエピソードを紹介。
コーヒーや紅茶を飲む時、マグカップはともかく、ソーサーと一緒にカップがついている場合、あのソーサーに役目があることはご存知だろうか。
あのソーサーはコーヒーカップのコーヒーがこぼれた時の受け皿ではなく、コーヒーや紅茶を注いで飲むためのもの。
いったいどうしてそんなことをするのかというと、熱いコーヒや紅茶をソーサーに注ぐことで、温度を下げ、飲みやすくするというのだ。
そもそもはカップに取っ手がなく、熱いコーヒーや紅茶をソーサーに注ぐことで飲みやすくするということだったとか。やがて取っ手がついてカップに直接口をつけて飲むようになったらしい。らしいというのは私は見ていないから。
現在でもそうやって飲んでいる人がいるというのをインターネットなどで見かけるが、本当なのだろうか。だってそんなことをして飲むことは私はない。試しにやってみたけど、注ぎにくいだけでなく、飲みにくいからだ。あとどうしても気になるのがカップの底がつくことで、ソーサーが汚れているような感じがしてしまって、どうにもいけない。これは気分の問題かもしれないけど、気になる。
それにスプーンや砂糖やミルクなどがソーサーについてきたらなんだか面倒なことになる。どこにスプーンをおこうかとかいろいろあれこれ考えてしまうからだ。そして何しろあんまり優雅に見えないもの。
『四季の珈琲』2012 vol.35