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フレーバーコーヒー考

”いよかん”の香り爽やかなフレーバーコーヒーを飲んでみる。

 

 日本ではまだフレーバーコーヒーの認知度は低いと思う。フレーバーコーヒーとは、その名の通り、コーヒーに香りをつけたもの。海外では結構な頻度で目にする。バニラ、キャラメル、ヘーゼルナッツなどの香りをつけるなど、さまざまな香りを楽しみながらコーヒーが飲める。種類に分類すると、ナッツ系、チョコレート系、フルーツ系、スパイス系の4つの系統になるだろうか。

 そもそも北欧を中心としたヨーロッパでシナモンやアイリッシュリキュールの香りをつけたのが始まりと言われている。その後1980年代に入り、アメリカでコーヒー豆に香りをつけて焙煎する方法が編み出された。

 香り付けの方法は、シロップ化したフレーバーを抽出した後に入れる方法と、焙煎の際に香りをつけるという2つの方法が主にある。

 主にと書いたのには理由がある。今回紹介する「坊ちゃん珈琲」のいよかんフレーバーは、いよかんピールが豆と一緒に入っているのだ。

 そしてほかにも栗フレーバーがある、まさに日本のフレーバーコーヒーである。

 

『四季の珈琲』2013 vol.37