コーヒーの風評被害
明治時代後半からコーヒーが日本に普及されるようになってきたわけだが、大正時代頃から、コーヒーを飲むと色が黒くなるという、今でいう風評被害が登場してきた。もちろんそんなことはデマだったわけだが、コーヒーの持つ色合いなどからそのようなことがまことしやかにささやかれるようになったのだろう。コーヒーを飲むと色が黒くなるということは、40年前頃にもあたり前あたり前のようにささやかれていた。
コーヒーにはシミを予防する効果が
ところが、だ。最新の研究報告からコーヒーをよく飲む人はシミが少ないという結果が出てきた。コーヒーポリフェノールにより、メラニンの生成が抑制されるというのだ。
コーヒーポリフェノールの種類も多々あり、その中でもクロロゲン酸という物質に着目して、実験を開始した結果、メラニン抑制効果があったという。
ただ、コーヒーにはさまざまな物質が含まれているため、何がどのような作用を及ぼしているかは現段階では不明とされながらも、シミを予防する効果があったというのは心強い。
太陽と上手につきあう
肌の大敵とばかり、紫外線は特に女性から嫌われるが、紫外線はカルシウム代謝に重要な役目をはたすビタミンＤを体内でつくる手助けや表皮のバリア機能を強化するなど、大切な存在でもある。
太陽とコーヒー、どちらも上手につきあいながら、楽しんでいきたいものだ。
『四季の珈琲』2013 vol.37
参考・引用文献
