· 

コンビニコーヒーが普及

   月刊情報誌「日経トレンディ」(日経BP社)は、同誌が選ぶ「2013年ヒット商品ベスト30」を発表し、「コンビニコーヒー」を1位に選んだ。

 この1位にはまったく異存がない。それほど2013年にはコンビニコーヒーの普及が目覚ましかった。本誌でも5月発売号で、コンビニコーヒーを特集したが、主要なコンビニエンスストアでは、どこもコーヒーを販売するようになっており、後発にも関わらず、セブン イレブン・ジャパンの「セブンカフェ」は9月末までの累計販売数で2億杯を達成し、大ヒットとなった。

 主要コンビニエンスストアでは唯一「ポプラ」が導入をしていなかったが、10月頃から開始。山陰地方でよく見かけポプラだが、ポプラファンには嬉しいところだ。

 コンビニエンスストアのコーヒーのヒットの要因は価格とおいしさ、そして利便性にある。ロードサイドにある場合は、特にその重宝さは格別だ。

 

 シナモンの香り漂う缶コーヒー

 

 夏には夏の、冬には冬の缶コーヒーを発売するのが、コーヒーメーカー。ダイドードリンコは、2013年冬の新商品として、「ダイドーブレンド ワールドレシピ 香るシナモン アラビアンスタイル」を発売した。

 何が珍しいかというと、缶コーヒーにシナモン風味を加えていることだ。

 

 タイのスタバンって? 

 

 世界規模で展開するスターバックスコーヒー(通称スタバ)がタイの屋台を訴えているとか。何を訴えているかというと、ロゴがそっくりだということ。屋台カフェの名前は、スターバンコーヒー。さてその訴訟の結果はいかに。そういえば私はタイに10年ぐらい前に1年のうち数カ月ほど仕事で滞在する機会があった。その時は、確か、マクドナルドにロゴがそっくりだったカレー屋さんがアメリカのマクドナルド社から訴えられていたことを思い出した。

 

 缶コーヒー×エナジー

 

 缶コーヒーはもはや何でもありな状態なのが、「ワンダパワーブレンドコーヒー」(アサヒ飲料)だ。アルギニンなどのエナジー成分を配合し、さらにカフェインを強化したという商品。「朝の目覚めにふさわしい、コーヒーエナジー」と公式サイトにはある。

 

 コーヒーを飲む人は自殺率が下がる?

 

 Harvard School of Public Healthの調査によると、1日に2〜4杯のコーヒーを飲んでる成人(男女共)は、カフェイン抜きコーヒーを飲む人や、めったにまたは全くコーヒーを飲まない人に比べ、自殺リスクが約半分という結果がでたという。私はこの原稿をコーヒーを飲みながら書いている。そして今日はもうすでに4杯めだ。ちなみに午後1時である。このあと寝るまで何杯飲むことになるだろうか。

 

 フォームドピオエスプレッソ発売

 

 スターバックスが新商品フォームドピオエスプレッソを発売した。ショットグラスをイメージしたグラスに注がれたダブルエスプレッソにスチームしたミルク。一緒に添えられているのが、アーモンドの焼き菓子アーモンドクロカント。ダブルエスプレッソの苦味を中和してくれる。

 

 まだまだいろいろあるが、コーヒーを利用した商品開発は毎年いろいろある。来年も目が離せない。 

 

『四季の珈琲』2013 vol.37