従来の「カフェイン有害説」を覆す?
「1日に4杯のコーヒーならば、成人の場合、健康に何ら悪影響はない」──イギリスのニュースサイト『インディペンデント(INDEPENDENT)』がそんな記事を掲載している。コーヒーに含まれているカフェインがどの程度健康に有害なのかを専門家が改めて検証研究、その最新の結果が発表されたというものだ。
今回の研究結果を発表したのは、米国に本拠地を持つ非営利団体・国際生命科学研究機構(略称ILSI)。同団体の研究者たちは、2001年から2015年の間に発表された、カフェインに関する広範囲に及ぶ研究の再検討を行った。
そしてその結果、「コーヒーに含まれているカフェインの健康に対する影響は、従来考えられていたほど悪いものではないかもしれない」という結論を得たという。
コーヒー以外のカフェインにも注意
研究データによれば、成人の場合、1日当たり400mgのカフェイン摂取であれば、この量を頻繁に超えない限り、健康への悪影響はないとしている。これはほぼコーヒー4杯分に当たる。ちなみに、妊婦は300mg、子供は2・5mgが1日の安全な摂取量とのこと。
記事では、この研究結果は基本的にはコーヒーファンにとっての朗報としながらも、コーヒーによってカフェイン含有量に差異があること、コーヒー以外の飲食品や薬品にもカフェインが含まれていることなどに留意しておくのも重要であると、注意を促している。
『四季の珈琲』2017 vol.44
参考・引用文献