· 

今回はコーヒーが「紫外線対策」に 効用があることを紹介。

 ビタミンD生成の立役者太陽

 

 日差しを浴びるとビタミンDが体内で生成される。ビタミンDは必要摂取量のうち80〜90%が日光浴により生成される。ビタミンDが欠乏する、骨粗鬆症、高血圧、糖尿病、心臓病のリスクが高まるとか。

 ビタミンDは重要なビタミンであることから、オーストラリアなど、日差しが強い地域ですらも、午前中か夕方などに、冬は20分程度浴びると良いと推奨している。「ですらも」というのは、オーストラリアでは、強い紫外線のために後述する皮膚がんの対策などの一つとして、子どもには「No hat, No play」という帽子を着用しなければ遊んではいけないとし、学校では日焼け止めも常備されている。また大人でもサングラスや長袖シャツなどを着けるべきだというような方針が政府主導で進められているからだ。

 

 コーヒーに紫外線対策の効用?

 

 昨今日本でも、太陽光の浴びすぎには、日焼けやしわ、シミの原因になるということが広く知られるようになったきた。更に長時間、日差しを浴びることで、皮膚がんや白内障を引き起こすこともあることがわかってきている。

 このように功罪併せ持つ紫外線だが、コーヒーが紫外線対策に効果的という調査結果が出た。コーヒーが持つポリフェノールのうちの一つであるカフェ酸がマウスの実験でメラニン酸の増加を抑えたというのだ。

 「コーヒーを飲んで紫外線対策」。今後の研究成果が待たれる。

 

 

『四季の珈琲』2016 vol.42

 


参考・引用文献