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コーヒーにもエコ

スターバックスがプラ製ストローを全世界で廃止予定!

 

 先頃、スターバックスが、プラスチック製のストローの使用・提供を2020年までに世界中の全店舗で止めると発表しました。その目的は、プラスチック製品による地球環境汚染の軽減です。

 現在、地球環境問題の中でも緊急の対策が求められているものの一つが、「海洋プラスチック」汚染問題です。

 海洋プラスチックとは、さまざまなプラスチック製品の廃棄物が海に流れ出してしまったもの。つまり、適切な処理がなされなかったプラスチックのゴミで、ペットボトルや発泡スチロールなどをはじめ多種類に及びます。ストローもその一つというわけです。

 海洋プラスチックは自然に分解されるには相当の時間がかかる、あるいは分解されないため、長期間、海を汚染し続けます。海に住む動物を傷つけたりしますし、見えないほど小さなプラスチック(マイクロプラスチックと呼ばれる)を魚が食べて、さらにその魚を人間が食べて、結果、プラスチックが人間の体の中に入り健康を阻害するという危険性も指摘されています。

 スターバックスでは、ストローの代わりに、ホット製品のフタのようにそのまま口を付けて飲めるアイス製品用のフタを提供する予定だそうです(カップやフタはリサイクルしやすいがストローのリサイクルはとても難しいとのこと)。加えて、紙製のストローや、従来とは違い短期間で自然分解されるプラスチック素材のストローも準備するという話です。

 ストローは、もちろん、コーヒーチェーン以外のところでも多く使用されています。そして、地球環境保護のためのプラスチックストロー使用自制は、ファミリーレストランなどさまざまな外食産業にも広がりつつあります。

 

『四季の珈琲』2018 vol.47


参考・引用文献